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テラリウムクリエイターのブログです

テラリウムの水のやり方はどうすればいい?メリットデメリットを徹底解説!

苔テラリウムの水のやり方について、色々な考え方があることをご存知でしょうか?今回は、その中でも代表的な2つの考え方を紹介します。

  • 水は霧吹きでやると良いという考え方
  • コケに直接かけずスポイトで地面にだけ湿らせてあげればいいという考え方


では、なぜこのような考え方が生まれるのでしょうか?


前者は、手軽にコケに水をあげれる方法です。

一方、後者の地面にだけ湿らせるという考え方は、苔は湿気で育つので、蒸発した湿気のみで育て、直接吹きかけるべきではないという考え方に基づいています。


しかし、これは本当に正しいのでしょうか?


苔が生えている場所を想像してみてください。

本来、自然界の苔が生息している場所も、雨が全く降らない土地ではありません。

そのため、コケにまったく水が直にかからないのはかえって不自然な状況と言えます。


また、カサゴケなどの乾燥しやすい苔は、一旦、乾燥してしまうとすぐに枯れてしまうことがあります。

そのため、気になった時は直接吹きかけてあげた方が好ましいと考えられます。



それぞれのメリットデメリットとまとめると、以下のようになります。


■水は霧吹きでやると良いという考え方


メリット:手軽である。コケに直接水がかかることで自然界の環境に近づけることができる。乾燥しやすい苔にも水分を与えることができる。


デメリット:コケはカルキに弱いので、水道水ではなく浄水器でカルキが取り除かれた水や、蒸留水を使う必要がある。コケに水をかけすぎるとカビや腐敗の原因になる可能性がある。

■コケに直接かけずスポイトで地面にだけ湿らせてあげればいいという考え方


メリット:カルキが含まれた水道水でも問題なく使える。コケに水をかけすぎる心配がない。


デメリット:コケに直接水がかからないことで不自然な状況になる。水やりを忘れた際、乾燥しやすい苔は枯れやすくなる。

私は、2週間に1度、土が湿るまでコケに直接霧吹きをすることを推奨しています。

ただし、コケに霧吹きをする際は注意しなければならない点は、コケは水道水に不向きだということです。


苔はカルキに弱いのです。

霧吹きをしてやる際は浄水器でカルキが取り除かれた水や、蒸留水が本来は適しています。


どうしても水道水で水をあげる場合は直接吹きかけるのではなくスポイトで土のみ水を差してあげて湿気を保ってやると良いでしょう。


皆さんも自分の苔テラリウムを大切に育ててくださいね。